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適切な監査時間及び監査報酬(笑)

日本公認会計士協会は、会員向けに「適切な監査時間及び監査報酬について」という会長声明を、2013年4月19日付で公表しました。


「会員各位におかれては、我が国の公認会計士監査を取り巻く環境を踏まえ、効率的な監査の実施を前提としつつ、監査の品質の維持・向上には、合理的に見積もられた適切な監査時間の確保が求められることを深く認識するとともに、監査報酬については「業務の内容又は価値に基づいた報酬を請求する」(倫理規則第21 条)ことにも意を払い、監査実務の充実に努められることを強く要望する。」

多くの監査法人は工数(時間)に単価をかけて監査報酬を見積もっていると思うが、個人的にはこれはどうなんだろうと思います。監査はセンスがある人にとっては、問題点が次々に浮かび、いろいろな財務数値を比較検討することで「危ないところ」が浮き彫りになっていくのですが、センスがない人はいくら時間をかけても、証票をひっくり返しても「リスク」には到達しません。

そしてこの「センス」ですが、これは監査業務の経験とはあまり関係有りません。したがって、長年監査法人にいる偉そうなおっさんでも、まったく「リスク」に到達できていないケースが多いのです。

ではこのセンスとはどのようなものかですが、一言でいって、投資家の視点です。
日本のパフォーマンスの低い機関投資家の要求水準は笑ってしまうほど低いですが、それでも上場企業経営者の多くは株主のコマ使いでしかありませんので、当然にその要求を飲むことになっています。ですので、この要求に応えるため、経営者が「どこでイカサマをするのか」を考えると自ずと解は得られるのです。そして、このような状況、程度は会社によって異なります。

しかしながら、業界的にはこうした会社に応じた「リスク」を重視せず、大きな会社の監査ほど時間をかける傾向にあり、やみくもに手続きを増加させるきらいがあるような気がします。

大きな会社だから工数も多くなるということは明らかに間違っています。

リスクに応じた監査ということであれば、東証一部上場会社より新興企業のほうがより時間をかけ、より考え、慎重な決算が求められるはずですから…

そもそも監査というものは保証業務の一形態ですので、調査にかかる時間というよりは、「リスク」に応じた「報酬」が発生すべきだと思います。
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テーマ : 会計・税務 / 税理士
ジャンル : ビジネス

tag : 監査

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Author:仙人
大手監査法人出身。数多の会社を監査し、粉飾決算事例を数多く分析。業務として財務数値の分析、将来予測を長年経験してきたことを生かし、株式、債券、不動産投資の研究を続けている。アナリストには分からない現場レベルのリスク分析に自信をもっている。

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